横川駅


 高崎線から信越本線に乗り換えた怪鳥とリトルは、各駅停車の電車で横川駅へ向かいます。たった2両ののどかな車内は地元民や、夏休みで軽井沢へテニスをしに行く学生などで混んでいました。
 不思議な形をした妙義山が見えてきて、横川駅が近づくとおもむろにカメラを取り出す乗客が大勢います。普段の鉄道マニアに加え、廃止される前に記録に残そうとする人々が増えているようです。



 横川駅は小さな駅舎です。でも、構内にはたくさんの機関車が停まっており、敷地自体はけっこう広いです。
 駅舎では、横川−軽井沢の記念乗車券やテレフォンカードなどが売られていました。


 この案内板からも、もうすぐ「軽井沢」の文字が消えてしまうのですね。そして、この横川駅が終着駅になるのです。


<スタンプ>

 明治18年10月15日に開業した横川駅。「さよなら信越線・碓氷峠」の文字がさみしいですね。
 左のスタンプは、碓氷峠でかつて列車が行き交っていた「めがね橋」をデザインした物です。

 


<電気機関車(EF-63)の連結>

 ここから軽井沢へ向けて、高低差約550Mの難所を登るために、すべての電車に丁寧に電気機関車が連結されます。慣れた手つきながらも確実に作業する姿は、見ていて感心します。5分ほどのこの作業時間を利用して、多くの乗客が名物の
「峠の釜飯」を買います。特に、各駅停車電車は特急の追い越し待ちもするので、私たちはゆっくりホームを楽しみました。

<電気機関車(EF-63)の切り離し>

 反対側では軽井沢から下ってきた電車の、機関車切り離し作業が行われていました。連結時より素早く終わりますが、やっぱり見物人が大勢います。


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