<誘導馬に導かれて>

 

左:観客に顔を向けるブライアン  右:ブライアンの横断幕の前で

 何周か周回した後、誘導馬が登場しました。この誘導馬に導かれて、まるでレースの時と同じように、本場馬へ向かうための地下馬道へと消えていきました。

<引退式は人の波>

 パドックからブライアンの姿が消えると、怒濤のような人並みがスタンドの向こうへと動きました。この人数では、ほとんどブライアンの姿を見ることができません。結局ターフビジョンでブライアンを確認しながら、スピーカで人の声を聞いていました。

 引退式には、馬主、調教師、南井騎手、生産者と、調教助手のお二人が来られてました。特に調教助手の方が紹介されたとき、拍手がたくさん湧いたのを聞いて、ちょっとじーんとしてしまいました。

 馬主さんからの言葉が終わり、ダービーを勝ったときと同じように記念撮影が行われたようです。かろうじて、南井騎手の姿が見えました。

 そしてブライアンは厩舎の方へと引かれていきました。もうブライアンがターフに戻ってくることはありません。それを思うとちょっと寂しくなってしまいます。

<種牡馬としての活躍が期待>

 ナリタブライアンの母親はパシフィカス。パシフィカスはブライアンの一年前に、兄ビワハヤヒデを出しています。つまり2年連続の年度代表馬の母となったわけです。
 一方、ブライアンの父は、ブライアンズタイム。こちらも、ブライアンの翌年、マヤノトップガンと言う年度代表馬を産駒としており、2年連続年度代表馬の父に輝いています。このように、日本の馬場において実績のある血統背景を持つナリタブライアンは、種牡馬としての活躍も非常に期待されているわけです。

 そして2000年の夏、ブライアンの産駒がデビューします。先日輸入された奇跡の馬、ラムタラと同年デビューとなるわけです。産駒がどんな活躍をみせるのか、非常に楽しみですね。そして2001年、二十一世紀初のダービー馬の配出を目指して、ブライアンの第二の人生が始まるのです。

<おまけ>

 今日はブライアンの引退式と言うこともあり、場内にはブライアンのグッズ売場があちこちに設けられていました。嫁のリトルはブライアンのダービー記念のぬいぐるみを買ってました(ブライアンのダービーは、二人が結婚を決めた後に始めて見に行ったレースなのでした)。

 私は、なんとなく三冠記念メモ用紙を買ってきました。皐月賞、ダービー、菊花賞それぞれの写真が、メモ帳に印刷されてます。

 

ぬいぐるみ(左)とメモ帳(右)


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