
左:観客に顔を向けるブライアン 右:ブライアンの横断幕の前で
何周か周回した後、誘導馬が登場しました。この誘導馬に導かれて、まるでレースの時と同じように、本場馬へ向かうための地下馬道へと消えていきました。

 パドックからブライアンの姿が消えると、怒濤のような人並みがスタンドの向こうへと動きました。この人数では、ほとんどブライアンの姿を見ることができません。結局ターフビジョンでブライアンを確認しながら、スピーカで人の声を聞いていました。引退式には、馬主、調教師、南井騎手、生産者と、調教助手のお二人が来られてました。特に調教助手の方が紹介されたとき、拍手がたくさん湧いたのを聞いて、ちょっとじーんとしてしまいました。
 馬主さんからの言葉が終わり、ダービーを勝ったときと同じように記念撮影が行われたようです。かろうじて、南井騎手の姿が見えました。
そしてブライアンは厩舎の方へと引かれていきました。もうブライアンがターフに戻ってくることはありません。それを思うとちょっと寂しくなってしまいます。

そして2000年の夏、ブライアンの産駒がデビューします。先日輸入された奇跡の馬、ラムタラと同年デビューとなるわけです。産駒がどんな活躍をみせるのか、非常に楽しみですね。そして2001年、二十一世紀初のダービー馬の配出を目指して、ブライアンの第二の人生が始まるのです。