本場場入場〜返し馬


<馬体重発表>

 ここで、馬体重の発表があった。目立ったのは怪鳥も注目しているサクラスピードオーの-20kg。競走馬はだいたい400〜500kgだから、50kgくらいの人間にとって-2kgにあたる体重減であり、これは相当な変動にあたる。実際には皐月賞で+12kgで重め残りと言われていたので、差し引き-8kg。ぎりぎりの仕上げとも考えられる。実際にフジテレビの解説では、予想界の重鎮、大川慶次郎さんも体重減自体は問題ないと言っておられた。
 この辺りでターフビジョン(馬場内にある液晶式大画面)にパドックの様子が映し出された。人が多く熱気が感じられるのか、落ち着かない馬が多い。皐月賞馬のイシノサンデー、同じく2着のロイヤルタッチも少しちゃかついているようであった。

<本場馬入場〜返し馬>

 いよいよパドックで騎乗命令がかかって本場馬入場である。スタンド前からの入場では歓声も大きく、びっくりする馬も多い。

 返し馬に向かう一番人気ダンスインザダーク

 返し馬に向かうサクラスピードオー

 特に目を引いたのは、注目のダンスインザダークが大歓声に食いつかんばかりに、武騎手の制御を振り切ってスタンドに寄っていったところ。ターフビジョンで見るパドックではよく落ち着いて見えたのだが、やはりこういう馬でも興奮が伝わってしまうのであろう。本来本場馬入場は静かに見守るものなのである。一時、岡部騎手等の呼びかけで随分と静かになったのだが、最近またマナーの守れぬ観客が多くなった気がする。

 他にもイシノサンデーなどが興奮気味に見えたが、まもなく落ち着いて返し馬へと入っていった。返し馬とはウォーミングアップであり、軽く駆け足をして体の硬さをとったり、馬を落ち着かせたりする重要なステップである。
 一方で怪鳥が注目するサクラスピードオーはよく落ち着いており、素軽い動きで返し馬へと入っていった。



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